ビタミンとサプリメント
サプリメントは医薬品ではなく、不足する栄養素を補うための『食品』として分類され、その効果を表現することは法律によって制限されています。
サプリメントの先進国はアメリカで、世界一高額と言われる医療費への対策から健康維持の意識が高まり、さまざまなサプリメントが幅広く普及しています。
日本では薬事法が立ちはだかり、錠剤やカプセルなど医薬品類似形態の販売までが禁止されていましたが、1996年、アメリカの外圧により、市場開放問題苦情処理体制で、サプリメントが販売できるように規制が緩和されました。
アメリカやハワイ旅行のお土産として、ビタミンCなどのサプリメントが人気を博していた理由が、そこにあったのです。
その後2001年に「医薬品の範囲に関する基準の改正について(医薬発第243号平成13年3月27日)」で基準が緩和され、『食品』であることを明記すれば、販売が容認されるようにました。
新たに制定された『栄養機能食品』という分類は、特定の栄養素を厚生労働省の設定した基準で含んでいれば、認可は必要なく表示販売が可能になりました。
先進国アメリカでは、法律による規制や関係機関による監視の目が強く働いていますが、規制が緩和された日本では、法律が定める範囲内であれば比較的自由な販売活動が容認されるようになり、抽象的な健康表現や天然材料の使用を謳った高価な新種の健康サプリメント類が急増して、有名タレントを起用したTVCMなどが絶え間なく放映されるようになりましたが、その一部には、経口摂取による効果そのものを疑問視する専門家の声も数多く出ているのが現状で、新たな問題の噴出も必至と囁かれています。(その一例をココにあげてみました)
健康な生活に必要なものは、必要とされるビタミンを必要量だけ摂取することで、より多くの摂取がより多くの健康をもたらすという物質などこの世には存在せず、必要とされるビタミンを『欠乏させない』ことが、何よりの健康法なのです。
あらためて今、ビタミンを見直せば、その絶大な効果は科学的に実証されており、場合によってはどんな医薬品よりもその効果が明白となり得るものです。
ビタミンの効果を知り、その絶大な威力を日々の食生活に活用すれば、さまざまな現代病と呼ばれる病気の脅威から逃れられることが可能になります。
次頁では、一般的なビタミンサプリメントを例に、その隠された効能を調べてみましょう。
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